はじめに|「売上はあるのにお金がない」は危険信号
「売上は出ているはずなのに、なぜか通帳の残高が減っている」
飲食店経営をしていると、こうした違和感を感じることがあります。
実はこの状態、キャッシュフロー(お金の流れ)が悪化しているサイン です。
利益が出ていても、現金が回らなければ経営は成り立ちません。
この記事では、飲食店でよくある
キャッシュフローが悪化する代表的な原因を5つ に整理し、
「なぜ苦しくなるのか」を初心者にも分かる形で解説します。
原因① 売上=すぐに現金が入ると思っている
多くの飲食店が最初につまずくのが、
「売上と現金のタイミングのズレ」 です。
よくある例
- クレジットカード決済の入金が翌月
- 予約サイト経由の売上が月末締め・翌月払い
- デリバリーサービスの入金が遅い
売上が立った日に、
そのまま現金が増えるわけではありません。
「今月は売上が良かったから安心」と思っていると、
月末の支払いで一気に資金が足りなくなることがあります。
原因② 開業時の運転資金が少なすぎる
開業時に多い失敗が、
「初期費用だけで資金計画を立ててしまう」 ことです。
見落とされがちなポイント
- 売上が安定するまでに時間がかかる
- 最初の数か月は赤字になることも珍しくない
- 想定外の出費が必ず発生する
運転資金は、
最低でも3〜6か月分 は確保しておく必要があります。
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原因③ 支払いが先、入金が後になっている
飲食店は構造的に、
「支払いが先に来やすい業種」 です。
主な支払い
- 家賃(毎月固定)
- 人件費(毎月)
- 食材仕入れ(週次・月次)
一方で、
クレカ・予約サイト・デリバリーの入金は後ろ倒し。
このズレを理解せずに経営していると、
資金繰りは確実に苦しくなります。
原因④ 利益は出ているが、固定費が重すぎる
「利益は出ているはずなのにお金が残らない」
この場合、固定費の設計に問題がある ケースが多いです。
よくある固定費の例
- 家賃が売上規模に対して高すぎる
- 人件費が売上に対して重い
- 借入返済額が大きすぎる
利益構造そのものが無理をしていると、
売上が少し落ちただけでキャッシュが一気に減ります。
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原因⑤ 数字を「見ていない」「把握していない」
最も多く、そして最も危険なのがこの原因です。
こんな状態になっていませんか?
- 月末に通帳を見るだけ
- 現在の現金残高を即答できない
- 来月・再来月の支払い予定を把握していない
これは 感覚経営 の状態です。
キャッシュフローは「感覚」ではなく、
数字で管理するもの です。
まとめ|キャッシュフロー悪化は必ず予兆がある
飲食店のキャッシュフロー悪化は、
突然起きるものではありません。
- 売上と入金のズレ
- 運転資金不足
- 支払いサイクルの歪み
- 固定費の重さ
- 数字を見ていない状態
これらが積み重なって、
ある日突然「お金が足りない」状態になります。
キャッシュフローを改善するには、
まず 全体像を正しく理解すること が第一歩です。
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今のうちにお金の流れを見直していきましょう。



